弔電と供花の両方をいただいたときのお礼はどうする?お礼状の文例や書き方を紹介

#お悔やみ・葬儀・法事・法要

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葬儀を執り行う際に、弔電と供花の両方を送っていただけることがあります。ご家族が亡くなられて慌ただしい時期かもしれませんが、弔電と供花を受け取ったなら、後日喪主からしっかりとお礼の気持ちを伝えることがマナーです。

この記事では、弔電と供花の両方をいただいたときのお礼の仕方や、文例について解説します。お心遣いいただいた方に失礼がないよう、適切なお礼の方法を知っておきましょう。

■弔電と供花の両方をいただいたときのお礼の仕方

まずは、弔電や供花に対してどのようにお礼をすればよいのかについて説明します。基本となるマナーなので、ぜひ参考にしてください。

◇お礼状を送ることが一般的
弔電と供花の両方をいただいたときは、お礼状を送りましょう。親しい間柄であれば電話やメールなどでも構いませんが、しっかりとお礼を伝えたいなら、書面でお礼状を出すことが原則です。

印刷したものでもマナー違反にはなりませんが、手書きのハガキや手紙などを活用するとより丁寧な印象を与えられます。お礼状を作成するときには、白やグレーのシンプルな便箋で、毛筆や万年筆を使用することが望ましいです。

◇お礼は1週間以内にする
葬儀の直後は、バタバタしてお礼する時間がとれないかもしれませんが、遅くとも1週間以内には連絡するようにしましょう。あまりにも間が空いてしまうと、失礼だと思われてしまうおそれがあります。

忙しくてお礼状をすぐに出せないときは、先に電話やメールなどでしっかりと感謝の気持ちを伝えておいてください。その後、落ち着いてからあらためてお礼状を送ることがマナーです。

■弔電と供花の両方をいただいたときのお礼状マナー

普段の生活でお礼状を用意する機会はあまりないため、どのようなことに気を付ければよいのかわからなくて困ってしまう方は多いかもしれません。この章では、お礼状を用意するときに気を付けたいマナーについて説明します。

◇お礼の言葉を記載する
当たり前ですが、お礼状には弔電や供花をいただいたことへのお礼の言葉をしっかりと記載しましょう。また、故人との親交についても感謝を伝えられると、より相手の方に寄り添った内容のお礼状に仕上がります。

家族ぐるみでお付き合いがあった方の場合は、今後の変わらぬお付き合いについてもお願いできるとよいでしょう。親しい間柄であっても、あらためて丁寧な言葉で感謝の気持ちを伝えることが肝心です。

◇略儀であることをお詫びする
お礼状は丁寧な印象を与えられるものですが、本来は直接お礼を言うことがマナーであることを忘れてはいけません。そのため、お礼状には略儀であることについてお詫びする一文を盛り込むことが大切です。

相手の方も、ご遺族が弔電や供花を送った人全員に会って、一人ひとりにお礼することが難しいことは理解しています。それでも、略儀であることへのお詫びが一言添えてあると、受け取る側の印象は大きく変わります。気持ちに寄り添ったお礼状を作成するためにも、しっかりとお詫びの言葉を伝えてください。

◇お礼状の送り先に気を付ける
連名で弔電や供花をいただいたときに、「全員にお礼をするのは大変だから」と代表者1人だけにお礼状を送ることは避けましょう。連名は全員が代表者であるため、まとめてお礼を伝えることは基本的にマナー違反です。原則、全員にお礼状を送る必要があることを理解しておきましょう。

ただし、会社からなど、人数が多すぎると個別対応ができないこともあるかもしれません。そういったときは、メールで個別に連絡したあと、会社や部署宛てに書面を1通送るといった対応をすると、万一のトラブルを防げます。

◇お礼の品は慎重に選ぶ
マナーの観点から見るとお礼状を出すだけでも問題ありませんが、お礼の品を一緒に送るとさらに感謝の気持ちが伝わります。勤め先の会社など、故人が特にお世話になった組織や団体から弔電と供花の両方をいただいたときは、お礼の品を送るようにしましょう。

品物の相場は供花の3分の1~半額程度で、形に残らないものが最適です。例えば、お茶やコーヒー、お菓子や海苔、日用消耗品などがおすすめです。

掛け紙の表書きは「志」が一般的ですが、「粗供養」が使われることもあります。表書きや水引のしきたりは地域によって異なるため、迷ったら葬儀社に相談してみてください。

■弔電と供花の両方をいただいたときのお礼状の文例

ここでは、弔電と供花の両方をいただいたときのお礼状の文例を、2パターン紹介します。文面にお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。

◇【弔電と供花のお礼状文例】個人宛ての場合
拝啓
このたびは 故〇〇儀の葬儀に際し
ご多忙中にもかかわらず立派なお供えを賜りまして 誠にありがとうございます
生前親しくしていただいた□□様のご弔意をいただき 故〇〇も喜んでいることと存じます

おかげさまで葬儀を滞りなく執り行うことができましたことを ここにご報告いたします
生前のご厚情に感謝いたしますとともに
今後も変わらぬご指導をいただけますようお願い申し上げます

本来であればお伺いしてお礼を申し上げたいところではございますが
略儀ながら書中にて失礼いたします
敬具


個人宛てのお礼状の場合は、弔電や供花へのお礼だけではなく、生前親しくしていただいたことへの感謝や、今後のお付き合いについても言及できるとよいでしょう。

◇【弔電と供花のお礼状文例】会社宛ての場合
謹啓
皆さま方におかれましては ますますご健勝のこととお慶び申し上げます
このたびは亡○○儀の葬儀に際しご丁重なお供えを賜り ご厚誼に深く御礼申し上げます

おかげさまで 葬儀もつつがなく済みましたことをご報告いたします
本来であれば拝眉すべきところ 略儀ながら書中にて失礼いたします
謹白


会社宛てのお礼状の場合は、基本マナーを押さえたシンプルな内容で問題ありません。ダラダラとした内容にならないよう、簡潔にまとめることが基本です。

■弔電と供花の両方をいただいたときのお礼状の注意点

弔電と供花の両方をいただいたときに送るお礼状を用意する際には、弔事のお礼状ならではのマナーに気を付けなければなりません。特に気を付けたいのは、以下のようなポイントです。

  • 縁起が悪い忌み言葉を避ける(死ぬ、終わる、消す、分ける、引き続き)
  • 不幸の連続を思わせる重ね言葉を避ける(度々、いろいろ、くれぐれも、再三)
  • 句読点を使用しない
  • ボールペンの使用を避ける
  • 縦書きで作成し、薄墨を使う
  • 白無地で一重の和封筒を選ぶ
近年では、このような細かいマナーを気にしない方も増えてきましたが、昔ながらのしきたりを重んじる方や、目上の方に対しては、念のため意識しておくと無難です。相手がどのように感じるかわからないため、常に気を付けておくと失敗を防げるでしょう。

■弔電と供花を両方いただいたら、お礼状で気持ちを伝えましょう

弔電と供花の両方をいただいたら、しっかりと書面でお礼をすることがマナーです。文面や気を付けたいマナー、お礼の時期などを意識しながら、ご厚意を踏みにじることがないよう慎重にお礼状を手配しましょう。

とはいえ、お礼状の作成に慣れていない方は、どうしても戸惑ってしまうこともあるかもしれません。迷う場合は葬儀社などのプロに相談して、アドバイスを受けながら準備することがおすすめです。

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